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Pocketやはてなブックマークの処理用に作った、なぐり書きメモブログ。

振り回されない人生とワークライフバランス

なぜ、ぼくのパソコンは壊れたのか?

なぜ、ぼくのパソコンは壊れたのか?

 

PCメーカーのプロジェクトリーダーである主人公のノートPCやスマホに入り込んだ謎の「キューブウイルス」が、主人公のPCやスマホを制御することで生活や働き方を変えていく様を描いた物語です。

何の予備知識もなく手に取って読んだのですが、ワーク・ライフバランスの指南書でした。いい本です。ワークライフバランスについて直接的に伝えようとする本よりも、刺さる人には刺さる本なんじゃないかと思います。私には刺さりましたし、考え方だけでなく、手段にも踏み込んでいるように思えました。

この本の主人公は30代半ば程度の男性で既婚。比較的小さな子供がいます。毎日仕事で遅くなり、家に帰っても寝る直前までスマホを触って仕事をしている。子供の行事になかなか参加できないのはもちろん、奥さんから頼まれた家庭の用事もこなせず、その催促をともなう家からの電話もウザったく感じてしまっています。仕事は、家族のため、家族との時間のためにしているにもかかわらず。

また、仕事の状況も悪く、新ブランドのマーケティング計画の進捗は遅れ、成果も出ていない、成果を上げるためには状況を大きく打開するアイデアが必要だが、現状のチームメンバーからこれといったアイデアは生まれてこない状況です。にもかかわらず、主人公配下のプロジェクトメンバーはみんな遅くまで残って仕事をしている。

 

まあ、私はこの本に「状況に人生を振り回されるな」って言われ続けたような気がしました。