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ゲームブックスタイルでコミュニティデザインを学ぶ体験型の入門書 「コミュニティデザインの仕事」

コミュニティデザインの仕事」が興味深すぎる(こんな書き出しばかりだ)

コミュニティデザインの仕事

コミュニティデザインの仕事

  • 作者: studio-L,山崎亮
  • 出版社/メーカー: 株式会社ブックエンド
  • 発売日: 2012/05/22
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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本なのに、コミュニティデザインの現場をロールプレイできる

ゲームブック(この本だとアドベンチャーブックと表現してる)のスタイルでコミュニティデザインの仕事をロールプレイさせてしまおうって本です。ワークショップを受けているような感覚で読めるようなスタイルを目指して作ったようですね。

参考までに、ゲームブックを知らない人のためにWikipediaの解説を引用しておきます。選択肢のある小説みたいなものです。

本文は数十から数百個のパラグラフ(段落)に分けられており、各パラグラフには順に番号が付いている。読者はそれらのパラグラフを頭から順番に読むのではなく、パラグラフの末尾で指定された番号のパラグラフを次に読む。

次に読むべきパラグラフは1つに限らず、多くは複数の行き先が存在する。それらはプレイヤーによる任意選択ができたり、後述するランダム要素によって決められたり、以前に行った選択や判定の結果が影響して決まる。このような方法によって、多様に変化するストーリーを実現している。ゲームブック - Wikipedia

ゲームブックは自分が小学校の低学年のころだから20年から30年前くらいに流行っていて、当時自分も何冊も遊んでいました。TVゲームソフトはそんな簡単には買えないので、420円で買えるゲームブックでゲームを買いたい欲求を代替していた記憶があります。大人になってからも、時たま古いゲームブックを漁ってみたり、iOSアプリで提供されているゲームブックを買ったりしていました。

で、このゲームブックのスタイルは学習には使ったらそれなりに面白いだろうとはずっと思っていて、どこか作ってみてくれないかと思っていたのですが、たまたまアークヒルズライブラリーの本棚で見かけて一人で喜んでいました。

Amazonのレビューを見ると、評価が真っ二つに割れていました。どうも、内容をざっと理解したいタイプの人の評価はとても悪く、ちゃんと遊んで体験感を味わった人の評価は高いようです。

研修と同じで、その世界に没頭してしまった方が楽しめるし役に立つ

 研修なんかもそうなのですが、ストーリ性やコンセプト性の高いものは、その世界にどっぷりつかってしまった方が楽しく、役に立つと思っています。ちょっとうさんくささを感じることもよくありますが、高いお金を払って受講するわけですから、楽しみ、学びきってしまった方が得です。きっと。 

この本も同じですね。

 この本に興味を持ち、手に取ったら、「読むのめんどくせ」とか言わずにこの本のルールに従って楽しみ切った方がいいと思います。もちろん、コミュニティデザイン自体に興味があってこそだとは思いますが。

個人的には、子供のころにはまったせいもあって、妙にゲームブックには思い入れがあります。なので、この一冊に終わらずに、今後も似たような本が生まれるといいな。